皆さまの健康を
お口の分野からサポート
しています
お知らせ
- 2023.10.12
- みやまえ子育てフェスタ2023
- 2022.10.17
- みやまえ子育てフェスタ2022
- 2022.10.15
- 第40回 宮前区民祭2022
- 2021.8.24
- ホームページをリニューアルしました
宮前区歯科医師会は区民の生活を支えます
宮前区には幅広い世代の方が、住んでいらっしゃいます。さらに都心へのアクセスが良いことから、都内の事業所や学校に通う方々のベットタウンとして計画的な都市開発がなされたこともあり、様々な生活スタイルの方々が住んでいらっしゃるのも特徴です。
また区内にあっても、地域の特性や年代層によって生活環境も違っているばかりでなく、家族構成も様々です。
このような環境の中で、我々宮前区歯科医師会会員には、幅広い知識と高度な技術が求められていることは勿論のこと、それぞれのご家族の状況も理解し対応できるかかりつけ歯科医としての責務が課せられており、区民のお口の健康を守ることは勿論のこと、その延長線上にある全身の健康を支えることにも尽力しなければならないと考えております。
宮前区歯科医師会の会員診療所では、日常の診療の他、行政から依頼された学校検診や各種疾患別の検診、さらには地域の保健活動とタイアップして、色々な口腔保健活動を行っています。診療室での歯科治療や口腔衛生指導とともに、このような連携活動を通して区民の生活を支えるお手伝いが出来れば幸いに存じます。
かかりつけの歯科医院を持つことの大切さ
歯科疾患の多くは、慢性疾患ですから定期的な通院や検診が非常に大切です。自覚症状がなく進行し、気がついたときには抜歯せざるを得ないということもあります。
また、同じ視点で定期的に診ていくことでわかる病気も少なくありませんし、長く関わっていくことでより正しい治療に繋げることも出来ます。
時には悪性疾患が発症していて命取りになることもありますので、長く通えるようなかかりつけ歯科医を見つけて受診することをお勧めします。
また、昨今このかかりつけ歯科医を持つということの重要性が広くメディアでも取り上げられる様になり、すでにかかりつけ医を持って定期的な検診を受けていらっしゃる区民の方も大勢いらっしゃると思います。
ただこのコロナ禍にあって受診行動を自粛されている方も少なくありません。これだけ長い期間放置されていると、自分では気づかずに思いも掛けない状況に陥っている患者様も見られる様になってきました。
当初WHOが歯科診療は、口腔内のコロナウィルスを飛散させることが考えられ、感染の危険度が高いとの発表をしました。しかしながら我々宮前区歯科医師会会員は、普段から医療安全講習会や感染対策の研修会を受講し、十分な感染対策を施しているため、これまで歯科治療が原因になったクラスターの発生はありません。
是非安心して受診して頂きたいと思います。
子育て世代の若い区民の皆様へ
宮前区は川崎市7区の中でも、比較的若い世代である子育て世代の方々が多くいらっしゃいます。かつて子育てしている年代の方々が子供の時には、ほとんどのお子さんが虫歯を持っていましたが、現在では、半数以上のお子さんが虫歯ゼロの時代です。
ただ歯周病については、もう少し上の中学生以降の問題ですが、少し増加傾向にあります。この結果は、小さい時はお子さんの仕上げ磨きなど口腔衛生管理に親御さんが関わっているものの、中学生以上になって来ると親を離れ自分でケアーするようになるが、それが出来ていないことを表しています。
親御さんの子育ての状況がまさに子供の口腔環境の変化に現れてくるのです。学校検診でもお子さんの口の中を拝見すると、そのご家庭の状況がわかります。子育て世代の方には、このような状況を把握した上で、継続的にお子さんにしっかり対応されることが望まれます。
また、お子様の口腔環境を整える為には、その親御さんの口腔環境を整えることが重要だといわれています。つまり子供を持つ前に、親御さんが良好な口腔状態であることを理解して頂く事も重要です。さらに、お子さんの中には、食べる機能、話す機能、偏食、摂食障害などの機能発達不全が見られるお子さんがいらっしゃいます。
様々なシグナルをお子さんは送っていますので、些細なことでも確実にキャッチして早期に対応することが求められます。お口に関わる心配事は、宮前区歯科医師会会員診療所にご相談頂きたいと思います。
各種口腔保健活動を通して区民の健康を守ります
川崎市の事業である乳幼児健診(1歳半、3歳児)、保育園や小中学校の学校歯科検診の他40歳以降の歯周病検診など各年代にわたって行われている歯科健診は、宮前区歯科医師会会員によって行われています。さらには、川崎市の健康づくり事業として妊産婦とそのパートナーに対しての歯っぴーファミリー健診や、口腔がん検診などにおいては研修を積んだ会員の登録医が当たっています。
また宮前区で主催する健康フェスタなどの地域行政機関が開催する保健事業にも積極的に参加し、区民の健康相談を受けたり、その他産業歯科健診など企業からの依頼を受けての特別健診など、様々な場面で区民の口腔保健環境の充実に寄与するよう会員それぞれが尽力しています。これらの場面でご相談を受ける機会があれば、遠慮なくお申し出ください。
健康長寿社会の実現に向けて 〜オーラルフレイルへの対応〜
オーラルフレイルという言葉をご存じでしょうか。
オーラルフレイルとは口の機能の虚弱を意味し、お口に関する些細な衰え(滑舌低下・噛めない食品の増加・むせなど)を自覚しなかったり放置したりすることによって、お口の活力が低下してしまう状態を指します。
また次なる段階として、食欲の低下や偏食など食べられる食品の偏りが生じ、さらには口の機能の低下(噛む力の低下・舌の運動機能の低下など)が生じ、低栄養、サルコペニア(筋肉の減少)のリスクが高まり、最終的に食べる機能の障害を引き起こします。ここまで来てしまうと、なかなか健康な状態に戻すのは難しくなり、心身の活力低下、認知機能、社会とのつながりなどが低下し、要介護状態に陥るといわれています。
オーラルフレイル状態の大事なところは、これらの兆候を早期に発見して必要な指導を受けるなど正しい対処をすれば、フレイルの進行を抑制したり、健康な状態に戻すことが出来るということにあります。この対応は健康寿命の延伸に極めて大切な事ですので、少しでもお口に関する衰えを感じることがあれば、会員診療所へお問い合わせください。まずはこれらの症状に気づく事が重要です。
宮前区歯科医師会としての今後の取り組み
世界に先駆けて急速なスピードで超高齢社会に入った日本国民の最大の課題は、その社会に見合った社会保障制度の充実です。究極の目標は平均寿命に健康寿命を如何に近づけるかにあります。この課題に向けて歯科として何ができるか。この問題を追求していくことが、歯科医師会に課せられた最重要課題であると考えています。
宮前区の良いところは、計画的な町作りがなされている地区が多く、医療分野においてもそれぞれの役割分担が明確な医療機関が存在していることです。したがって医科歯科の医療連携も取りやすく、状況に応じた医療を受けやすい環境が整っていることだと思います。 この様な生活環境の中にあって歯科医療に求められるものは非常に多岐にわたり、当然一診療所で完結できるものではなく、地域の医療関係者と横の連携を取りながらの活動も必要になってきます。 歯科医師会が核となって横の連携を密にした歯科医療の実践、口腔保健の充実を図ることが求められていると思います。安心安全な質の高い歯科医療を求める区民が多くいらっしゃる中で、その要望にどのように応えていけるのかが今我々歯科医師会会員に求められているのだと思っております。
最後に
宮前区歯科医師会では、会員に対し質の高い歯科医療を提供できるよう、新しい知識と確実な施術が出来る様な技術の研鑽のための講習会、更には感染対策、医療安全に関わる研修を行っています。宮前区歯科医師会会員診療所に定期的に受診して頂き、安心安全な歯科医療を受けていただくことをお勧めします。